ある時から、自宅から会社のiMacにリモートアクセス(画面共有)できなくなりました。なんとなく、OSを13.2 (Ventura) にアップグレードしてからのような気がします。
複数の方法でリモートアクセスできるようにしていたのですが、すべてNG。しかし同じくVenturaにアップデートしたMac miniにはアクセスできます。そこで疑ったのがハードディスクのスリープですが、Venturaからは省エネルギー設定が無くなったとのこと!代わりにターミナルで “pmset” コマンドで制御するとか。
- macOS 13 VenturaではMacの起動やスリープ、再起動、システム終了などを行える「スケジュール」機能のGUIが廃止され、pmsetコマンドでの設定が必要に。
- 「ターミナル」でMacをオン/オフにするスケジュールを設定する
- MacOS Venturaで起動、シャットダウン、再起動をスケジュールする方法
- VENTURAのPOWERD暴走を止める
pmset -g
pmset -g sched
などで確認してみると、覚えのないスケジュールがありましたが、内容から関係がなさそうなので、とりあえずそのままに。
次に疑ったのが、セキュリティソフトのESETのファイアウォール。確認すると、リモートアクセスできるMac miniはファイアウォールがOFF(それはそれで問題!)、リモートアクセスできないiMacはファイアウォールがONになっていました。
これか!と思い、ESETのファイアウォールをOFFにしてみましたが、やはり接続できません。ただ以前と違うのは、これまではリモートで接続しようとしてもログイン画面すら表示されなかったのが、ファイアウォールをOFFにするとログイン画面は表示されます。ただ認証時に「電源が入っていない」旨のメッセージが表示されて接続できません。
逆にこれまで接続できているMac miniのファイアウォールをONにしても、問題なくリモート接続できます。
やはりスリープが怪しいと思い、システム設定のディスプレイ>詳細設定を見ると、電力「ディスプレイがオフのときに自動でスリープさせない」という設定があり、OFFになっていました。
これをONにすると、無事にリモートアクセスが可能になりました。
なおその後、ESETのファイアウォールをONにしてもリモート接続はできたのですが、上記に書いたように最初はON/OFFによって挙動が違ったので、ESETのパーソナルファイアウォール機能の設定を、「自動フィルタリングモード」から「対話モード」に切り替えてリモートアクセスを行い、通信を許可しました。(対話モードのままだと延々と許可するか否かを聞いてくるので、適当なところで自動モードに設定)
ESET Internet Securityがリモートデスクトップを遮断する場合
また電源に関するスケジュールですが、以下のコマンドで全てのスケジュールをキャンセルしました。
sudo pmset schedule cancelall
※本当に必要ないか、十分ご確認のうえ削除してください。
Yukawa