先日からWindowsXPパソコンの調子が悪く、
- 起動からログイン画面が表示されるまで5分近くかかる
- 全体的に動きが遅い
などの症状が出ていました。
「XP 起動が遅い」と検索してみると「PIO病」という症状が引っかかり、私のマシンで確認してみると、この症状に該当していました。
この「PIO病」は、HDDなどの転送モードがPIOモードになってしまうというものです。
原因は、HDDのタイムアウトまたはCRCエラーが合計 6 回発生すると、Windows IDE/ATAPI ポート ドライバが転送モードを段々と引き下げるという動作をするために起こるということでした。
マイクロソフト サポート オンライン – 複数回のタイムアウトまたは CRC エラーの発生後 IDE ATA および ATAPI ディスクで PIO モードが使用される
症状を確認
- 「マイコンピュータ」を右クリックして「管理」を開きます。
- 「コンピュータの管理」の「デバイスマネージャ」をクリックします。
- 「IDE ATA/ATAPIコントローラ」を開き、HDDを接続している「IDEチャネル」をクリックして「プロパティ」を開きます。
(接続している機器の関係が分かりにくい場合は、[表示]-[デバイス(接続別)]にしてたどっていくと、分かりやすいかもしれません) - 「詳細設定」タブを開き、「転送モード」が「DMA(利用可能な場合)」で、「現在の転送モード」が「PIO モード」の場合、PIO病ということになります。
解決策
転送モードを元の転送モードに戻すには以下の手順で戻します。
- 「マイコンピュータ」を右クリックして「管理」を開きます。
- 「コンピュータの管理」の「デバイスマネージャ」をクリックします。
- 「IDE ATA/ATAPIコントローラ」を開き、HDDを接続している「IDEチャネル」を右クリックして「削除」をクリックします。
- コンピュータを再起動します。再起動時に、ハード ディスク コントローラが再設定されます。
上記方法で以前と同じような快適な環境に戻りました。
しかし、「HDDのタイムアウトまたはCRCエラーが合計 6 回発生」というエラーの原因が根本的に解消された訳ではなく、HDDの故障の予兆と思ってバックアップを取っておいたほうがいいでしょう。